カラフルな天然のうた

主に詩(思)を載せていこうと思います。強気な小心者なのでお手柔らかに……

今日も自閉症児と①ー2

「(お風呂に中々行かずに、話は続く)Kくん、最悪。今日、字汚いって言われた。ねえ! 5先生のY口Kくん!」


「(話題は飛ぶ)見て、ちゃんと見て! (自分の脚を指さし)ここ膨らんでるように見えるの。ねえ、見て! もー、”うん”ばっかり!」


「ママ、書き物しているのか見られないの? 明日はお父さんお休みの日か。(やっと)お風呂行ってきます。もう疲れるの飽きた。もうヤダ。もう失敗するの嫌だ。お風呂行ってきます」


「うん」


「行ってらっしゃいは?”うん”ばっかり何で?」


娘、地べたに転がる。


「(娘)痛てぇよ。ゴラー。Kくんのクソ最悪きた。勉強の邪魔してきた。怒られてばっか。疲れたのに。(お風呂に行くのに)ドア、開けていい?」


「うん」


「(娘)何で”うん”ばっかり言うの!? イミ解んない。今日もS(←苦手な


同級生)いたし! Sいるとご飯食べられないし。――行ってくるね、お風呂」


「(母、いい加減うんざりしてきて)うん」


「何で”うん”なの? もーう。何なの? もーう」


母、怒り、本気で往復ビンタ。


すぐに我に返って母、娘を抱きしめる。


「愛してるよ。ごめんね」


こんな毎日です。

今日も自閉症児と①ー1

自閉症児の小3の娘と。


「(娘)「今日は宿題楽しかった~」→私の機嫌を上げる発言。


「(娘)疲れた。歩けない」→「じゃあ、にこにこしようね」娘の機嫌を上げる発言。


「(娘)お風呂、入んなくてもいい?」「いいよ(←入るという反応を待っている)」


「(娘)なんでそう言うんだろう。(渋々)お風呂行ってきます」


「(娘)疲れたー。学校行きたくない。(お風呂)行ってきます。(母に)にこにこできる? できない?」


「(娘)あ、今日は(〖放課後等デイの〗星さんの誕生日だ」


(脈絡なく)


「(娘)ママ(←いつもは“お母さんなのに、最近は甘えてママと呼ぶ)って、小3の頃ひとりで寝てた?」「ママは幼稚園の頃は?」


「(蛇口を回していたので聞こえなかった)え?」


「(娘)ママは何人で寝てたってっつってんの!?」


「(聞こえない)」


「(娘)ママ、今日粘土使ったんだよ。図工の時間で」


「うん」


「(娘)どうして”うん”ばっかり言うの? わからない。うんばっかり。(お風呂)行ってきます」


「うん」


「”いってらっしゃいは?」


「(返事を待たずに娘)デイで足湯気持ちよかった。(お風呂)行ってきます。……行ってらっしゃいは?」


「(会話をメモしている私)」


「ねーえ。メモ? 学校つまんない。先生も”うん”ばかりだし」

第1詩 カサブタ

転んでしまって
膝に大きな傷ができた


やがてそれは カサブタとなって
ぽろぽろと 皮が剥がれ落ちた


あたらしい脚
あたらしい私になって


あなたの許へ 駆けてゆく


もう昔の私じゃないよ
痛みにも耐えられるよ


歩いていく
浮気性のあなたと