カラフルな天然のうた

主に詩(思)を載せていこうと思います。強気な小心者なのでお手柔らかに……

第37詩 バック

合宿の荷物は
あれこれ詰め込みすぎて
他の子よりも大きいバックになってしまう


貸し切りバスを待つ停車場で
ちいさな手提げのメンバーが
ぴゅうぴゅうと口笛を吹いていて
その軽快さにこころ奪われる


過去のことばかり引きずる私は
口笛じゃなくて
あのひとの名前がつい出てしまう
乾いた唇では口笛が吹けない


私もカバンに服だけ入れるような
そんな自分になりたいのだけど


過去もかばんも重いけど
手放したくない自分がいる