カラフルな天然のうた

主に詩(思)を載せていこうと思います。強気な小心者なのでお手柔らかに……

第28詩 埃

君の独り暮らしのアパート
布団を干したことがないっていうから
ふたりで ベランダに出して
叩いたら たくさんの埃が
雪のように舞った


汚いはずの埃なのに
とても綺麗にはらはらと落ちていった


今 本当の雪が降っているけど
それよりもずっと綺麗だった
真夏の埃


私は今 ひとり雪
別れてしまった君のアパートに入ることなんて
もうできなくて


外からそっと 君の部屋を覗いてみる
あたらしい彼女との笑い声が
私の胸に 埃のように散ってくる